https://mantan-web.jp/article/20210313dog00m200013000c.html
毎回泣くので一人のときに観てる。今回も場を整えておいてよかった。
西田敏行と長瀬、この親子は天の邪鬼。本心とは真逆のことを口にする。いつも喧嘩ばかり。仲のいい親子がドラマやアニメでも増えた最近では古くさい親子に見える。
それに死ぬ間際の人間との会話で本心が伝えれないのは損じゃないか。「言い残したことがないように」親が死ぬ前に、ボケる前にしっかり気持ちを言葉にのせて伝えるのがいまの時代らしい。
でも、古くさいのがいいなと思う。たとえまわりから見たら仲の悪い口喧嘩ばかりする親子でも、喧嘩をしてる 2 人だけには相手の本心がわかってる。
その気持ちに気づいて見えないところで手助けをしたり、気持ちに寄り添って泣いたり、喜んだり、いい親子だと思う。
親だけでなく親しい人とはこういった関係でありたい。喧嘩がしたいわけじゃない。本心で通じ合っていたい。
なるほどそうか。「言わなくてもわかってよ」は男女が揉め事を起こすキラーワードだし、言われたらぼくも「言ってよ」と思う方だ。だけどいまはまだ難しくても、死ぬ間際まで長い時間一緒に過ごした人とは言わなくてもわかりえる関係になっていたい。
言葉はわかりやすいけど時々味気ない。言葉だけが相手に気持ちを伝える手段じゃない。